円谷プロダクションの「空想特撮シリーズ」第3弾となる『ウルトラセブン』は単なる子供向け作品に留まらず、SF色を強調することで高年齢層をも取り込むことを意識した。その結果、世代を超えた名作として、今もなお語り継がれている。
1967(昭和42)年10月より日曜19時にテレビ放送された『ウルトラセブン』は、地球侵略を狙う異星人の暗躍と地球防衛を担うウルトラ警備隊の活躍が物語の根幹を占めている。
そのためこれまでの特撮作品とは異なり、怪獣との戦闘に加えドラマ性を重視した重厚なストーリーが展開。さらに海外SF作品に引けを取らないリアルなメカ描写が脇を固め、放送開始直後から話題沸騰。1968(昭和43)年9月の最終回まで全49話が製作されたほか、平成には続編的オリジナルシリーズが製作され、その人気は今なおとどまるところを知らない。
■主要キャスト・スタッフリスト
【キャスト】中山昭二、森次浩司(現 森次晃嗣)、菱見百合子(現 ひし美ゆり子)、石井伊吉(現 毒蝮三太夫)、阿知波信介、古谷敏
【スタッフ】監修:円谷英二/プロデューサー:末安昌美、三輪俊道(TBS)、橋本洋二(TBS)/脚本:金城哲夫、山田正弘、菅野昭彦、若槻文三、上原正三、佐々木守、市川森一、藤川桂介、南川龍、赤井鬼介、山浦弘靖、川崎高/原案:虎見邦男(第32話)/監督:円谷一、野長瀬三摩地、満田
、鈴木俊継、実相寺昭雄、飯島敏宏、安藤達己/特殊技術:高野宏一、有川貞昌、的場徹、大木淳/撮影(本編):永井仙吉、逢沢譲、福沢康道/撮影(特撮):鈴木清、佐川和夫、中堀正夫/美術:成田亨、池谷仙克、岩崎致躬、深田達郎/助監督(本編):山本正孝、安藤達己、吉村善之/助監督(特撮):円谷粲、東條昭平、田口成光
異星人の魔の手から地球と人類を守るウルトラ警備隊は6人編成。各々が卓越した技術を持つエリートで、その得意分野を駆使して防衛任務にあたっている。なおウルトラセブンは警備隊7番目の隊員という意味合いから、その名が付けられたとされる。
山腹に開いたゲートから発進するウルトラホークやそれを誘導する管制、機体が駐機する格納庫に至るまで、リアルなメカ描写は本作の見どころのひとつとなっている。命令を受けてから機体が発進するまでのシークエンスは、場内アナウンスや緊迫感のあるBGMと相まって独自の世界観を作り出し、後発作品に多大な影響を与えた。
人類よりも優れた科学知識と狡知に長けた異星人の活動を詳細に描くため、本編のシナリオはドラマ性を重視し、ときにはやむにやまれぬ理由から侵略におよぶ異星人の姿や人類のエゴを描いてみせるなど、正義の概念を根底から揺さぶるエピソードも多く、大人でも楽しめる作品となっている。
ポインターを中心に地球防衛軍の戦力の全貌を明らかにする「地球防衛軍ファイル」、『ウルトラセブン』各話を解説した「エピソードガイド」、制作秘話満載の「関係者インタビュー」など、マガジンでは多角的にポインターと『ウルトラセブン』の魅力を紹介します。
異星人の侵略と闘う地球防衛軍。特殊車両ポインターを中心に登場するメカやキャラクターを紹介していきます。
豊富な資料と画像、さらに描き下ろし図版も掲載し、高い資料性を発揮します。
1967(昭和42)年10月から放映されたエピソードを、見どころを加えながら詳細に解説。ひとつのエピソードを前後に分けて解説するので、それぞれのシーンをより詳しく眺めることができます。劇中の画像も豊富に掲載しているので、懐かしいシーンや心に残る名場面を追体験することも可能です。さらに「侵略者ファイル」「ポインター出動記録」「登場キャラクター」といった囲みコラムを多数用意。セブンの戦い方の解説、ウルトラ警備隊作戦要綱、ゲストメカなど、本編をより楽しむための情報も掲載します。
ウルトラ警備隊のユニフォームをはじめ、ヘルメットやウルトラガンといった、実際の『ウルトラセブン』の撮影に使用された、現存するプロップを撮り下ろし写真で多数紹介。本マガジンならではの貴重な制作資料として掲載、アーカイブ化します。さらに劇中で使用された特撮撮影用ミニチュアや撮影用セットなどの資料も順次掲載していく予定です。
撮影に使用されたポインターは実車をベースに作られたものであり、実際にどのような改造が施されたのかを検証していきます。各部位に用いられたパーツや車体構造に至るまで、劇中車であるポインターそのものの新たな魅力を発見していきます。
毎号に付属するポインターの各部パーツの組み立て方を、詳細に解説します。パーツのチェックリストに加え、3DCGと写真による組み立て工程を掲載。模型の組み立てが初めての方でも、簡単・確実に完成させることができます。
関係者インタビュー
作品に携わった方の貴重な話を披露します。
フォトギャラリー
円谷プロ秘蔵の人物や怪獣など様々なスチール写真を掲載します。
ウルトラセブンミュージアム
放映当時の資料やグッズなど貴重なアイテムを紹介します。
シークレットファイル
作品に対する知識を深める秘蔵の情報を公開します。
1冊にマガジン15号分を綴じることができる本シリーズオリジナルバインダーです。
専用バインダーにファイリングすれば、美しい図版や詳細な記事をいつでもすぐに楽しめます。
※サイズ:縦約30cm×横24.5cm×幅6.5cm
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